文字の体系の発生には絶対的な権力をもつ王が必要である

読了:白川静 漢字の世界観 (平凡社新書)/松岡正剛

「白川静の漢字学」を概観する一冊。

新書一冊に、これだけのものを詰め込んだところがすごい、と読み終えて思った。これだけ読めば、なんとなくでも漢字について「白川さんの著作をいかにも読んだことがある」風に語ることができるのではないか。それもひょっとすると、基礎教養のたりない状態でいきなり本物を読むよりも、ずっと要点を理解しやすく、ああそういうことかと把握できる感じ。

わたし自身、漠然と「う〜ん、なんかわかる気もするけどでも、なんでなんだ?」とぼんやり疑問に思っていた部分が、そうか、全体で見るとそういう流れからの発想なわけか、なるほど! と納得でき、興味をもってどんどん読むことができた。

白川静という巨人を分析し、タグをつけ、整理して並べ直して理解・把握がしやすいように編集をすると、こういう本になるのかなと。

これはすごい仕事をなさったものだ、というのもなんだか偉そうだけど、実際そう感じたので書いておこう。

すごい仕事をなさったものだ。

白川静ってよく名前を聞くけど、どこから手をつけていいかわからなくて……という人なら、この本から入るといいと思う。

それゆえ古代中国が文字をつくり出すには、絶対王の君臨と競争と交替という決定的な動向が必要でした。その絶対王こそが歴史の文節を大きく区画するべきなのです。それ意外には方法の出自はない。そこを白川さんは、「文字の体系の発生には絶対的な権力をもつ王が必要である」というふうに書いています。

(p.75)

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